私は和太鼓奏者として25年以上に渡り、世界40カ国で3,000回以上のステージを踏んできました。そこで学んだことの一つは、緊張を強いられる環境であっても、自然な自分であるときに高いパフォーマンスが実現されることでした。
その再現性を高める“ゆるみ打法”の基礎は、太鼓打ちに限らず、あらゆる個人や団体に生かせると考えました。
なぜなら個人レベルの“ゆるみ”を深めることで、共演者や観客など、つまり「他者」との創造的な関係にオープンでいられるようになるからです。
仕事や学校、家庭などでのストレスをアフターファイブや休日のレジャー、それこそ太鼓を叩いて発散するのもいいですが、ストレスに向き合っているときの自分が辛いことには変わりありません。なにより貴重な人生で、自由でない自分でいる時間が減ることはないのです。
温泉やマッサージなどは、ストレスを逃がし自分に優しくする「脱ストレス系」。筋トレや気持ちを高揚させるものは、ストレスに立ち向かい自分を鍛える「抗ストレス系」。と私は呼んでいます。
そしてこのワークでお伝えする“ゆるみ”は、ストレスをも受け入れ、自分のエネルギーに変えてしまう「ストレス変容系」。前者二つとは違った意味で、自分に優しく且つ鍛える(影響を受けにくくする)プロセスを通して、自然体を思い出していくことなのです。
太鼓は古来、人と人、人と神を繋ぐときに使われたとあります。繋がりの感覚とは一体感で、シアワセとして実感します。一体感の繋がり融け合う状態を愛と呼ぶのかも知れません。そのとき、私達はどんなセカイにいるでしょう。
それはまさに、温泉やマッサージで思わず言ってしまう「極楽〜」です。
しかし極楽にしたのは温泉(外界の条件)ではなく、リラックスした自分自身のココロ。「極めて楽」とは究極的なゆるみ、究極の自然体なのです。
今をシアワセな極楽セカイにする一助として、このワークをシェアできたら嬉しく思います。